最近インターネット上で,eo光のルーターを使っててIPアドレスを取得できず,インターネットに繋がらないことが多いという書き込みを見かけることがあります。
なぜIPアドレスを取得できずインターネットに繋がらないんでしょうか。
この記事では,その原因と対処方法をお伝えします。

原因①:IPアドレスの枯渇
何度もIPアドレスが取得出来ない場合は,おそらくこの原因が一番多いでしょう。
通常,スマホやパソコンはルーターからIPアドレスという数字を割り振られます。
この数字の割り当てがないと端末はネットに繋がりません。
※IPv6の対応サイト(YoutubeやFacebookなど)は繋がることが多いです。
しかし,この数字を割り当てることが出来る数字には上限があり,その上限を超えた端末数があるとIPアドレスが枯渇し,端末にIPアドレスを割り振れず,特定の端末だけネットに繋がらない症状が発生します。
例えば,TP-LinkのルーターArcher AX73の最大接続台数は,80台となっていますが,eo光多機能ルーターがIPアドレスを割り振れるのは,32台までです。
そのため,家に中に31台(1台はルーターに割り当てられる)以上の端末がある場合は,IPアドレスが枯渇してしまうのです。
また,スマホなどの外に持って出て,帰ってくるだけでも,新しくIPアドレスが割り当てられるので,31台以下の機器でもこのIPアドレスの枯渇が発生してしまします。
今は,エアコンや電気などIoT機器が増えていたり,スマホとタブレットやパソコンなど1人で複数台のWi-Fiを接続する端末を持っていたりするので,この32台が限界というのは少ないと感じられる方も多いでしょう。
私もそう思います。
家の中に端末が多い方で,IPアドレスが取得できない場合は,このIPアドレスの枯渇を1番に疑ってください。
なお,eo光多機能ルーターで,eoRT-200という10G対応のルーターは,IPアドレスの割り当て数が100あるようですので,eoRT-200を使っている方は,この原因の可能性は低いです。
しかし,このeoRT-200というルーターは,5G・10Gのコースを使っていないとレンタルされず,5G・10GコースでもeoRT-150というルーターがレンタルされている場合もあるようです。
気になる方は,多機能ルーターのシールをみて,製造モデルを確認されることをお勧めします。
IPアドレスの枯渇時の対処法
対処法①:IPアドレスを固定する
eo光多機能ルーターがIPアドレスを割り振れるのは,「192.168.0.1」〜「192.168.0.32」までです。
そのため,特に家から持ち出さない端末のIPアドレスを割り振られる以外の数字(例:「192.168.0.100」など)に固定をすると,その分だけ割り振れるIPアドレスの余裕が出ます。
例えば,家から持ち出さないデスクトップパソコンやIoT機器でIPアドレスの固定が出来るものがあれば,固定することをお勧めします。
対処法②:リースタイムを短くする
リースタイムとは,接続する端末(パソコンなど)に割り当てるIPアドレスの有効時間のことです。
デフォルトでは,24時間になっています。
この時間を1時間などに短くするなら,接続しなくなった端末に割り振っていたIPアドレスをすぐに他の端末に割り振ることが出来,IPアドレスの枯渇の少しは軽減することが出来ます。
しかし,リースタイムが短くなると1時間ごとにIPアドレスの割り振り直しが行われるため,不安定になる場合があるので注意が必要です。
対処法③:ルーターを変更する
これを一番手っ取り早い方法かもしれません。
前述の通り,eo光多機能ルーターでは,32台までしかIPアドレスを割り振ること出来ません。
しかし,他社のルーターであれば,もっとIPアドレスを割り振ることが出来るルーターもあるので,買い換えればこの原因に対処できます。
おすすめのルーターは,TP-LinkのArcher AX73です。
最大接続台数は,80台ですので,ほとんどの家庭であれば大丈夫でしょう。
下記の記事でもさらに詳しく解説しています。
Archer AX73を買う前に読んでほしい!同性能の他ルーターと比較してコスパは良いの?
原因②:ルーターの不具合
ルーターの不具合で,IPアドレスが正常に割り振れないことがあります。
接続できなくなる端末が複数台あったり,何度も起きる場合は,ルーターの不具合を疑いましょう。
ルーターの不具合の対象法
対象法①:ルーターの再起動
ルーターの一時的な不具合であれば,ルーターの再起動を行えば改善します。
ルーター本体の裏側の一番下にある電源ケーブルを抜くか,コンセントを抜きましょう。
対処法②:ルーターの初期化
ルーターを初期化(リセット)すると改善することも多くあります。
eo光多機能ルーターの場合は,裏側の電源ケーブルの上に,初期化と書かれた小さなボタンがあります。
そのボタンを爪楊枝などで長押しすると初期化することが出来ます。
初期化すると,ご自身でルーターの設定を変更している場合は,変更も初期値に戻されるので注意が必要です。
対処法③:ルーターを交換してもらう
eo光多機能ルーターの場合は,不具合があれば交換してもらうことが出来ます。
詳しくは,下記の記事に書いてあるので,参考になさってください。
eo光のルーターって交換できるの?eo光のルーターの交換方法を解説!
原因③:端末の不具合
同じ端末ばかりがIPアドレスを取得できない場合はどうでしょうか。
その場合は,端末の不具合が疑われます。
端末の不具合の対処法
対象法①:端末の再起動
端末の一時的な不具合も再起動によって改善することが多いです。
電源ボタンの長押しから再起動してみましょう。
対象法②:メーカーに問い合わせる
再起動しても改善しない場合は,端末を初期化することも出来ますが,リスクや手間もあるので,一旦端末メーカーに問い合わせることをお勧めします。
問い合わせ先は,「端末メーカー名+電話番号」で検索するとよいでしょう。
では,ここまでで,IPアドレスが取得できない場合の対象法をまとめました。
多くの場合は,IPアドレスの枯渇が多いと思いますので,対象法を参考にご自身に合った方法で対処し,快適なネット生活をぜひ送ってください!
コメント
コメント一覧 (2件)
decoシリーズを調べていたら辿り着きまして、貴重な情報に感謝します。当方先日ネットをeo光に変更したのですが、eo光の多機能ルーターにM9PlusとM4を有線接続したら、それぞれ相手を認識をしないエラーになりました。eo光多機能ルーター配下にハブを置いて、その配下にM9PlusとM4を配置したらつながりました。こういう事例もあるということでお知らせしたくなりました。
ありがとうございます!
また,事例についても教えていただき感謝です。
別の記事なので紹介させていただくかもしれませんが,その時はよろしくお願いします。