この記事では,NECから新発売のルーター「Aterm WX3600HP」を同価格帯のBUFFALOのルーターと比較し,性能やコスパが良いか解説していきます。
基本情報
メーカー:NEC
型番: PA-WX3600HP
公式ページはこちら
発売日:2021/6/3
価格:16,000前後
比較対象
メーカー:BUFFALO
型番: WSR-5400AX6
発売日:2020/6
価格:13,000〜16,000
今回は,ルーター業界の2大メーカーであるNECとBUFFALOで比較していきます。

先に結論
1Gbps以下の回線を契約しているなら,BUFFALOの「WSR-5400AX6」の方がコスパが良い!
1Gbpsを超える回線を契約しているなら,NECの「WX3600HP」がオススメ!
詳しい理由や比較結果は,下をお読みください。
比較①:速度
Wi-Fi速度を比較すると,WX3600HPは,規格値で最大2402Mbpsです。対して5400AX6は,規格値で最大4803Mbpsで5400AX6のルーターの方が2倍です。
しかし,騙されてはいけません。
そもそも無線の規格的にそれだけの速度が出たとしても,インターネットのWANのポートが1Gbps以上に対応していなければ意味がありません。
いわば,時速200kmのスピードを走れるスーパーカーを制限時速50kmの一般道でしか走らないようなものです。(5400AX6)
それなら,時速100kmのスピードで走れる車で制限時速100kmの高速を走った方が結局は早いです。(WX3600HP)
そのため,1ポートですが,2.5Gbpsに対応しているWX3600HPの方が速度は速いといえるでしょう。
ですが,そもそも1Gbpsを超える回線は少しずつ広がっていますが,まだまだそこまで多くありません。
1Gbps以下の回線の方は速度面ではどちらのルーターでも大差はないといえるでしょう。
比較②:通信の安定性(同時接続通信)
おうちでネット接続する機器が増えてきた時に大事なのが安定性,特に同時接続してもテレビ会議や動画視聴が出来るのが重要ですよね。
この同時接続の差を生み出すのは,Wi-F6のOFDMAという新技術への対応可否とアンテナ本数の違いです。
OFDMAという技術に対応していれば,各端末に同時に通信できるので,複数端末での安定性が向上します。
また,アンテナ本数が多ければ,その分複数端末に同時に通信が可能になります。
まず,OFDMAには,WX3600HPも5400AX6も対応しています。
ここは,同点です。
次にアンテナ数ですが,WX3600HPは,5GHz帯が4×4・2.4GHz帯が4×4となっています。
5400AX6は,5GHz帯が4×4・2.4GHz帯が2×2となっています。
アンテナ数は,WX3600HPの方が多く複数端末接続時の安定が見込まれます。
通信の安定性では,WX3600HPの方が優位ですね。
比較③:ルーター設定画面の使いやすさ
最近では,子どものネットを制限したり,通信の優先度を決めたりすることが出来ます。
そういった設定は,通常ブラウザの設定画面から行いますが,少し慣れないと使いづらいです。
しかし,WX3600HPでは,アプリを使って設定したり状況確認ができるようになります。
設定のしやすさや使いやすさはWX3600HPの方が上といえるでしょう。
まとめ
速度面や通信の安定性,設定画面の使いやすさ,どれをとってもWX3600HPの方が性能が良いといえます。
ですが,1Gbps以上の回線を契約していなければ速度面で差はありません。
また,設定画面もよく使う人や設定が苦手な人には良いかもしれませんが,万人向けとはいえません。
通信の安定性という面でも,WX3600HPの方がアンテナ数が多いですが,5400AX6もOFDMAに対応しているので,2本のアンテナ数の違いがどこまで実感できるかは不透明です。
また,価格面では,5400AX6が3,000円ほど安く販売されています。
こうしたことをトータルして考えると私は,コスパ的には5400AX6が良いと思います。
実質アンテナ数2本の違いが3,000円の差だからです。
もちろん金銭的に余裕がある人は,NECのWX3600HPの方が良いと思いますが,1Gbps以下の速度で契約している方は,5400AX6がオススメです。
5400AX6の設定については,下記の記事も参考にしてください!
WSR-5400AX6Sの初期設定方法を画像付きで徹底解説!
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